ワッペンは衣類やバッグに個性を添えられるアイテムですが、縫い付けや接着では取り外しが難しく、使い回しに不便さを感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで活躍するのがベルクロ(マジックテープ)加工です。着脱がスムーズでアイテムを傷めにくく、気分やシーンに合わせたアレンジも楽しめます。
この記事では、ワッペンをベルクロ化する方法や注意点をわかりやすく解説していきます。
なお「ベルクロ」「マジックテープ」「面ファスナー」は同じものを指しています。マジックテープは商品名、面ファスナーは一般名称で、ベルクロは海外でよく使われる呼び方です。この記事では表記を統一するため「ベルクロ」と記載しています。
ワッペンをベルクロ化(マジックテープ化)するメリット
ワッペンをアイテムに取り付ける方法は、縫い付けやアイロン接着などいくつかあります。その中でもベルクロ加工は扱いやすさが大きな魅力です。気分やシーンに合わせてワッペンを付け替えたい人、複数のアイテムに同じワッペンを使いたい人にとっては特に便利な方法といえます。
ここではベルクロ化する具体的なメリットを見ていきましょう。
取り外しや交換が手軽
ベルクロの最大の強みは、ワッペンを簡単に着脱できる点です。
縫い付けの場合は一度付けると外すのに手間がかかりますが、ベルクロならワンタッチで交換可能。帽子からバッグへ付け替えたり、日によって別のデザインに変えたりと、アレンジの自由度が高まります。
アイテム本体を傷めにくい
縫い付けや接着剤はどうしても生地に穴をあけたり、糊跡を残したりするリスクがあります。その点ベルクロなら、ワッペンの裏側に加工するだけで済むため、本体の生地を傷めにくいのが利点です。
お気に入りのバッグやユニフォームを長く大切に使いたい方にとって、安心感のある方法といえるでしょう。
ベルクロ(マジックテープ)ワッペンの装着が向いているアイテム
ベルクロで着脱できるワッペンは、使う場面によって活躍の幅が広がります。特に日常的に使うアイテムや、デザインを変えて楽しみたいアイテムとの相性がよいです。
ここではベルクロワッペンが映える代表的なアイテムを紹介します。
ミリタリージャケットや戦闘服
ベルクロワッペンといえば、まず思い浮かぶのがミリタリー系のアイテムです。
アーミージャケットや迷彩柄の戦闘服などには、部隊章や国旗ワッペンを付け替える文化が根付いています。ベルクロなら必要に応じて素早く交換できるため、実用性と装飾性の両方を兼ね備えた使い方が可能です。
ファッションとして着こなす際も、気分に合わせてデザインを変えることで印象を自在に調整できます。


バッグやリュック
ベルクロワッペンは、普段使いのバッグやアウトドア用リュックとも相性抜群です。
バッグの正面やサイドポケット部分にベルクロを縫い付けておけば、ワッペンを付け替えるだけで簡単にアレンジできます。シンプルなデザインのバッグでもワッペンひとつでアクセントが加わり、オリジナル感を出しやすいのが魅力です。
特にサバイバルゲームやキャンプで使うギアに付ければ、仲間内での目印にもなります。

キャップや帽子
キャップの前面やサイドにベルクロを付ければ、ワッペンでデザインを変えられる帽子に早変わりします。スポーツ観戦やフェスなど、シーンに応じてチームロゴやキャラクターのワッペンを付け替えれば楽しみ方が広がります。
洗濯や保管の際にワッペンを外しておけるので、帽子本体を清潔に保ちやすい点もメリットです。

ベルクロ化(マジックテープ化)できるワッペンとできないワッペン
すべてのワッペンがベルクロ加工に向いているわけではありません。基本的に布地やフェルト、刺繍などの柔らかい素材で作られたワッペンは、裏面にベルクロを縫い付けたり接着したりできるため加工が可能です。生地自体に厚みや強度があるため、着脱を繰り返しても型崩れしにくいのも特徴です。
一方で、硬い樹脂素材や金属を使ったワッペン、立体的に装飾されたワッペンは加工が難しい場合があります。接着しても密着しにくく、使用中に外れてしまうリスクが高いためです。また、極端に薄い生地のワッペンも、縫い付ける際に形が歪んだり破れたりすることがあります。
ワッペンへのベルクロ(マジックテープ)の付け方
ベルクロをワッペンに取り付ける方法はいくつかあります。どの方法を選ぶかは、ワッペンの素材やアイテムとの相性によって変わります。
ここでは代表的な方法を紹介し、それぞれの特徴や適した用途を解説します。
縫い付け
もっとも一般的で耐久性の高い方法です。ワッペンの裏にベルクロを合わせて縫い付けることで、強度が確保されます。洗濯やアウトドアでの使用を想定する場合におすすめです。
<必要な道具>
- 縫い針
- 糸(ワッペンやアイテムに近い色)
- はさみ
<手順>
- ワッペンの裏にベルクロを重ねる
- 角からしっかり縫い始める
- 周囲を一周するように縫い留める
- 最後に糸を玉止めして固定する
メリットは頑丈さ、デメリットは一度縫うと外すのが手間な点です。
アイロン接着
アイロンで熱を加えてベルクロを圧着する方法です。針や糸を使わずに済むため、裁縫が苦手な方でも挑戦しやすいのが利点です。
<必要な道具>
- アイロン
- 当て布
- アイロン接着タイプのベルクロ
<手順>
- ワッペンの裏にベルクロを置く
- 当て布をかぶせる
- アイロンで指定時間プレスする
- 完全に冷めてから使用する
短時間で仕上がりますが、熱に弱い素材には不向きで、洗濯を繰り返すと剥がれる可能性があります。
両面テープ
一時的にワッペンを固定したいときに便利です。強力タイプを選べばある程度の保持力は得られますが、耐久性は低めです。イベント用や試し付けに向いています。
<必要な道具>
- 強力両面テープ
- はさみ
<手順>
- ワッペン裏に両面テープを貼る
- 保護シートを剥がす
- アイテムにしっかり押し付ける
メリットはすぐに装着できる点、デメリットは剥がれやすく、粘着跡が残る可能性がある点です。
100均のマジックテープでの付け方は?
100均で販売されているベルクロは、縫い付けタイプやアイロン接着タイプが主流です。基本的な手順はそれぞれ上記と同じで、リーズナブルに試せるのが魅力です。
ただし粘着力や耐久性はメーカー品に劣ることもあるため、日常使いのバッグや帽子など軽めのアイテムに向いています。長期的な使用や洗濯を伴うユニフォーム用途では、専用品のベルクロを選ぶと安心でしょう。
ワッペンにベルクロ(マジックテープ)を付けるときの注意点
ベルクロを使えばワッペンの着脱が簡単になりますが、取り付け方や素材によっては思わぬトラブルにつながることもあります。長く安心して使うためには、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。
ここでは代表的な注意点を紹介します。
ワッペンやアイテムの素材との相性を確認する
ベルクロ加工をする前に、ワッペンと取り付けたいアイテムの素材を確認しましょう。
厚手の布やキャンバス生地なら問題ありませんが、薄手のナイロンや伸縮性のある素材は縫製時に歪んだり、アイロン接着が効きにくかったりする場合があります。アイロンの熱に弱い素材にも注意が必要です。
耐久性を想定して加工方法を選ぶ
日常使いや洗濯を繰り返すアイテムに付ける場合は、縫い付けのように耐久性が高い方法がおすすめです。両面テープや簡易的な接着方法は、どうしても剥がれやすく、使っているうちに外れるリスクがあります。
利用シーンに合わせて「しっかり固定したいのか」「一時的に使いたいのか」を判断して方法を選びましょう。
ベルクロのサイズと位置を工夫する
ワッペンより小さいベルクロを付けると、端が浮いてしまい見た目も安定感も損なわれます。逆に大きすぎると不要な部分がはみ出してしまうため、ワッペンの形やサイズに合わせて切り揃えることが大切です。
また、アイテムに付ける位置がずれると使い勝手が悪くなるので、事前に仮止めして確認しておきましょう。
ワッペンの持ち込みでベルクロ加工の依頼はできる?
既製品のワッペンを持ち込んでベルクロ加工だけを請け負う業者はほとんど見られません。基本的には対応不可と考えたほうがよいでしょう。
一方で、オリジナルワッペンを制作する際にはオプションとしてベルクロ加工を選べるケースが多く、デザインと同時に依頼するのが現実的な方法です。
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