オリジナルワッペンを安全ピンで付ける方法と注意点を解説

オリジナルワッペンを安全ピンで付ける方法

オリジナルワッペンを服やバッグに取り付けたいとき、安全ピンで装着できると便利です。取り外しや付け替えがしやすく、イベント用や仮留めなど用途の幅も広がります。

ただし、ワッペンの素材や使い方によっては、取り付け方法に注意が必要な場合もあります。

この記事では、安全ピンの種類や取り付け方、注意点をわかりやすく紹介していきます。

目次

オリジナルワッペンに付けられる安全ピンの種類

ワッペンを安全ピンで取り付ける場合、ピンの種類によって仕上がりや使いやすさが大きく変わります。

ここでは、代表的な2種類のピンについて、それぞれの特徴をワッペンに付ける視点から紹介します。

通常の安全ピン

一般的なのは、文房具や裁縫道具としてよく見かける通常タイプの安全ピンです。金属製で細身のものが多く、ワッペンの裏面に縫い付けたり接着したりして使います。

ピン自体が軽くコストも抑えられるため、シンプルなつくりのワッペンに向いています

ただし、ピンを通すときに布地へ穴が開くため、デリケートな素材には注意が必要です。また、装着時にピンが回転してしまうこともあるため、固定の仕方を工夫すべきケースもあります。

クリップ付き(台座付き)の安全ピン

もう1つ代表的なのが、クリップ付き(または台座付き)の安全ピンです。安全ピンの土台部分に広めのプレートや金具が付いており、ワッペンの裏側にしっかり固定できるよう設計されています

主に「ブローチピン」「バッジピン」とも呼ばれ、取り付け面が広いためワッペン全体のバランスが安定しやすい点が特徴です。接着面積が広いため、接着剤での固定にも向いています。また、平らな裏地に取り付けると見た目もきれいに仕上がります。

ただし、通常の安全ピンよりも厚みがある分、ワッペン全体がやや浮いたように見えることがあります。厚手の布やアウターなどの装着に向いているでしょう。

オリジナルワッペンに安全ピンを付ける方法

オリジナルワッペンに安全ピンを付けるには、縫い付けや接着などの方法があります。それぞれの手順と特徴を紹介します。

縫い付けで固定する方法

クリップ付き安全ピンの台座部分には穴が空いているため、そこに糸を通してワッペンの裏側から縫い付ける方法です。フェルトや厚手の刺繍ワッペンなど、ある程度厚みのある生地に向いています。しっかり固定できるため、日常的に身に着けるアイテムにも安心して使えます。

<必要な道具>

  • 針と糸(できればワッペンと同系色)
  • ハサミ
  • クリップ付き安全ピン

<手順>

  1. ワッペン裏面にピンの台座をあて、位置を決める
  2. 台座の穴に針を通し、ワッペン裏から縫い始める
  3. ぐらつきが出ないよう、数カ所しっかり留める
  4. 縫い終わったら糸を結び、余分をカットする

強度が高く、長期間使用するワッペンにおすすめです。ただし、縫い目が表に響く場合はデザインとの相性を確認しましょう。

接着剤で固定する方法

布用ボンドやグルーガンを使って、ワッペンの裏にクリップ付き安全ピンを貼り付ける方法です。手軽でスピーディに仕上がるため、ハンドメイド初心者でも扱いやすいのが特徴です。裏面が平らなアイロンワッペンやフェルトワッペンに適しています。

<必要な道具>

  • 布用ボンド、またはグルーガン
  • クリップ付き安全ピン
  • 当て布(乾燥中の押さえに使うと便利)

<手順>

  1. ワッペン裏面をきれいに整える
  2. ピンの台座部分に接着剤を塗る
  3. 位置を決めてワッペンに貼り付け
  4. 当て布などで圧着し、完全に乾かす

見た目はきれいに仕上がりますが、力が加わると剥がれることがあるため、強度を求める場面には不向きです。

裏地を足してサンドイッチする方法

ワッペンの裏にもう1枚布やフェルトを重ね、間にクリップ付き安全ピンを挟んで縫い合わせる方法です。縫い目が見えず、仕上がりが美しくなるのがメリットです。販売用やプレゼント用など、見た目を重視したい場面に向いています。

<必要な道具>

  • フェルトや薄手の布(裏地用)
  • 針と糸
  • ハサミ
  • クリップ付き安全ピン

<手順>

  1. ワッペンと同じ形に裏地をカットする
  2. ピンを裏地の中央に固定する
  3. ワッペンと裏地を中表に重ね、端を縫い合わせる
  4. ひっくり返して整え、必要に応じて仕上げ縫いをする

縫製に少し手間はかかりますが、強度と見た目を両立させたい方におすすめの方法です。

【ニーズ別】ワッペンへの安全ピンの付け方

ワッペンの取り付け方は、見た目や扱いやすさだけでなく使う人の目的によっても変わってきます。ここでは、よくある3つのニーズに合わせた安全ピンの付け方を紹介します。

ワッペンに穴を開けたくない場合

大切なワッペンに針を刺すのは避けたいという場合には、裏地を足してサンドイッチする方法が向いています。ピンを直接ワッペンに縫い付けるのではなく、別の布地に取り付けて挟み込むことで、ワッペン本体に穴を開けずに済みます。

見た目もきれいに仕上がりやすく、販売用やコレクションとして保存したいワッペンにも適しています。裏地用の布をデザインに合わせて選べば、オリジナリティも演出できますよ。

ハンドメイドで手軽に付けたい場合

工作感覚で気軽に試したい人には、接着剤で固定する方法がおすすめです。特にグルーガンや布用ボンドを使えば、裁縫が苦手な方でも簡単に装着できます。裏面が平らなフェルト系ワッペンやアイロン接着ワッペンに向いています。

一方で、接着力は縫い付けに比べてやや弱めです。バッグなど持ち運ぶことが多いアイテムに使う場合は、しっかり圧着し、必要であれば乾燥後に補強するなどの工夫をしましょう。

100均に売っている安全ピンを付けたい場合

市販のシンプルな安全ピン(いわゆる普通の細長いタイプ)を活用したい場合は、直接ワッペンに縫い付ける方法はやや難易度が上がります。台座がない分、縫い付けが難しく安定しにくいためです。

この場合には、裏地付きサンドイッチ型にしてピンを挟み込む形にする方法が現実的です。

裏地に100均の安全ピンをしっかり固定してワッペンと縫い合わせれば、ピンの安定性が増してズレを防げます。ピンが動きやすい構造の場合は、グルーガンを併用して留めると扱いやすくなります。

オリジナルワッペンに安全ピンを付けるときの注意点

ワッペンに安全ピンを付ける方法はさまざまですが、使い方を誤るとワッペンや取り付け先の布地を傷めてしまうおそれがあります。

見た目や安全性を保つためにも、以下のポイントに気をつけながら作業を進めましょう。

ピンの位置で仕上がりのバランスが変わる

ピンを付ける位置は、ワッペン全体の見た目や重みのバランスに影響します。

中心からずれていると、取り付けたときに傾いたり、クルッと回ったりしてしまうことも。とくに大きめのワッペンや変形デザインのワッペンは、装着したときにまっすぐになる位置をあらかじめ確認しておくのがおすすめです。

生地を傷めないように扱う

刺繍ワッペンやフェルトは見た目に厚みがあっても強度がない場合があり、無理に針を通そうとすると破けたり、型崩れしたりするおそれがあります。

また、グルーガンなどの熱を使う道具も、ワッペンの素材によっては変色や溶けの原因になります。事前に端材などで試しておくと安心です。

使用中のピンの開閉によるゆるみに注意

安全ピンは使い続けると、金具がゆるんで自然に外れてしまうことがあります。とくに布に付けたまま何度も開け閉めすると、金属疲労によってピンのホールド力が落ちやすくなります。

定期的にピンの状態を確認し、緩みがあるようなら新しいものに付け替えておくと安全です。特に販売用や贈り物として使う場合は、あらかじめ予備のピンも用意しておきましょう。

安全ピン以外にワッペンを付ける方法

安全ピン以外にも、ワッペンを取り付ける方法はいくつかあります。取り外しやすさや見た目の仕上がりなど目的に応じて使い分けることで、より自分らしいアレンジが楽しめます。

ここでは代表的な3つの方法を紹介します。

縫い付け

縫い付けはベーシックで安定感のある方法です。ワッペンの端をぐるりと縫い留めると、しっかりと固定できます。洗濯や日常使いにも耐えられるため、帽子・バッグ・ユニフォームなど頻繁に使うアイテムに向いています。

ただし、1度縫い付けてしまうと簡単には外せないため、付け替えを考えている場合は注意が必要です。ミシンが使えるときれいに仕上がりますが、手縫いでも十分対応できます。

ベルクロ(マジックテープ)

取り外しのしやすさを重視するなら、ベルクロ(マジックテープ)がおすすめです。ワッペンの裏と服の側それぞれに面ファスナーを縫い付けたり貼り付けたりすることで、繰り返しの付け外しが可能になります。

作業着やアウトドア用のアイテム、イベントなどで使う一時的な装飾に向いています。特に裏が硬い刺繍ワッペンや厚手のものと相性が良く、扱いやすい点が魅力です。

アイロン接着

裏面が熱接着仕様になっているワッペンであれば、アイロンで簡単に取り付けられます。平らな布地に熱を加えて圧着するだけなので、作業は短時間で済みます。

アイロン接着は子どもの持ち物や衣類への名入れ、布小物のワンポイント装飾などに適しています。

ただし、生地によっては接着しにくいものもあるため、事前に素材を確認しましょう。洗濯や乾燥機の使用にもやや注意が必要です。

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